ゴルフエッセイ集

ワインポイントレッスン
 
2004年 5月ワンポイント 機能満載クラブに仕事をさせるのが最新打法
 最新クラブを手にしたら、スイングの大半の仕事は、そのクラブがやってくれるものだと認識しておこう。それだけでも力みが抜けてリラックスできる。冬は、次期シーズンに向けてのおさらい練習をするといい。

そこで、クラブがどれだけの仕事をしてくれるのかを再チェックしておこう。練習場でドライバーをやや短めに持ち、両ヒザを内側に絞ってくっつけるようにアドレスしよう。これで、下半身の動きはほとんど封じられる。そのままの格好でボールを打つのだが、腕で上げて腕で振るように。スイング中の両ヒザ内側は密着したまま離れないように注意しよう。腕で上げて、腕で振る。それだけで簡単に200ヤードは飛んでいく。

しかも、ほとんど曲がらない。この感覚をつかめたら、両ヒザの絞りを解き、逆にガニ股状態にして、あとは同じ感覚で振る。体のターンが加わるようになってプラス50ヤード。最新クラブでは、だれもが飛ばし屋になれる。
 
2004年 4月ワンポイント 下半身の使い過ぎが体重移動を不可能にする
 ストロンググリップによる最新スイングでは、体重移動さえもクラブに任せてしまうことが出来る。いや、むしろ、そうした方がスムーズにウエートがシフトする。トップスイングで右足に体重がかかる。その態勢のまま右ヒジを伸ばすことでクラブヘッドを振り出す。

ここでは、体のターンを急いではならない。右腕が伸び切ったときにはへっどは大きく加速している。そのヘッドが右腕を引っ張り、右腕が右肩を引っ張って大きくターンさせていく。右肩のターンで体重も左足にシフトされる。ほとんどのアマチュアゴルファーは、体の使い過ぎ症状になっていると思った方がいい。下半身のリードなど頭の中から消してしまおう。

最新クラブでは、物足りないくらいの動きで充分。ボールはクラブが飛ばしてくれる。ハンドファーストではなく、ヘッドファーストに構えるのは、体の使い過ぎを防ぐための準備でもある。
 
2004年 3月ワンポイント 左腕は伸ばすのか、たたむのか?
 タイガー、デュバル、ラブはじめアメリカツアーに参加したプロの多くが、フィニッシュでのグリップ位置を低くおさめている。これは、そうしようと意識しているのではなく、ストロンググリップによるスイングの結果であると考えた方がいい。ダウンスイング以降、右肩はゆっくり大きくターンしていく。そして、その間に右手のスナップをきかせてボールをとらえる。これが、最新ドライバーの飛ばしワザ。

こうしたスイングでは、クラブヘッドはインサイドに振り抜かれていく。そのために、さらに右肩のターンが大きくなってフィニッシュでは左ヒジが深くたたまれていく結果になる。右肩のターンが大きいのに、クラブヘッドをいつまでも目標に向けてまっすぐ振ろうとすれば、左脇が開いてフィニッシュのとれない動きになってしまう。

ストロンググリップにしたら、フォロースルーで左ヒジを早めにたたむようにした方がヘッドも走る。
 
2004年 2月ワンポイント 頭を残すのか、顔を上げるのか?
 「フォロースルーまでは、ボールがあった位置をずっと見続けておけ」というのが旧理論。最新クラブでは、『打ち終わったら、いつまでもボールを見ているな」と、こうなる。ダウンスイングからフィニッシュまでの右肩のターンが大きくなる。このとき、いつまでもボールを見続けていようとすれば、右肩のターンの邪魔をするようになってしまうのだ。

アゴは、胸の向きと同じになるのが自然だ。右肩をターンさせていけば、胸もターンしていく。そして、その胸の向きに合わせて顔もターンしていくのが自然な動作になる。いつまでも顔をボールのあった置に向けておこうとするのは右サイドのターンにとってのブレーキ役になるわけだ。

デビット・デュバルに代表されるように、顔は早めに上げていく。こうすれば、右肩が大きくターンして、左足に全体重が乗ったI字型フィニッシュになる。そっくり返る格好は古い。
 
2004年 1月ワンポイント 右サイド主体のヘッドファーストを実感する
 ハンドファーストと新理論のヘッドファーストのスイングメカニズムの違いを知る簡単な方法がある。柱や机の脚にクラブヘッドをつけて、最初にハンドファーストの構えをする。そして、その格好のままフォロースルーをとっていくつもりでヘッドを強く押し付ける。

さて、このとき、あなたは体のどこでヘッドを押し付けているだろう。頭を残し、左肩をターンさせていこうとしているのではないか。これが、かつての理論である。「ゴルフスイングは左サイド主体でなければならない」を生み出した動作である。

次にグリップよりもクラブヘッドをやや先行させた格好で同じようにヘッドをつけてみる。そして、そこからフォロースルーをとるつもりになるとどうか。こちらは、左サイドを止めて、右肩、右腕、右手で強く押し付けていく動きになっていることに気ずくだろう。このとき、右肩は水平にターンさせていった方が、より強くヘッドを押し付けられる。これが、最新だ。
 
2003年 12月ワンポイント リストターンよりスナップでリリース
 左手をかぶせたストロンググリップで握り、アドレスでのグリップエンドはヘソのあたりを指すようにセットアップしている。インパクトはアドレスの再現だとすれば、注目すべきは左手首の角度と、グリップよりもヘッドが先行していることだろう。

実際のインパクトでは腰だけが開いた状態になっているが、肩、腕、クラブの関係は、まさしくアドレスの再現でいい。ドライバーでは、グリップよりもヘッドが先行した格好になっている。そして、ストロンググリップにした左手の親指はヘッドを指している。

では、右手はどうなっていればいいのか。人差し指と親指でできるV字が右肩を指す。これは、ちょうどスナップをきかせたときの状態だ。リストターンを使うのは、グリップエンドから引っ張り下ろしてインパクトを迎えるときの動作で、ストロンググリップにした最新クラブでは、ヘッドから振り下ろし、スナップを利かせてヘッドを走らせるのが正しい動きになる。
 
2003年 11月ワンポイント 右手で振るのか左手で引っ張り下ろすのか?
 クラブの新化によって、それまでゴルファー自身がやらなければならなかった仕事を省略できるようになった。大型ヘッド、超軽量、長尺シャフトのドライバーは、飛ばしの機能満載。できるだけ、このクラブに仕事を任せてしまうことで、ゴルファーの動きはシンプルですむ。下半身リードによって、左手でグリップエンドから引っ張り下ろし、タメを作って・・・と、こうした難しい動作は、もはや不要だ。

ダウンスイングでは右手でクラブをヘッドから振りだそう。いきなり右手で打ちに行くのは、厳禁とされていた動作だが、最新クラブでは、こちらが正解になる。グリップエンドから引っ張り下ろしたのでは、クラブヘッドが置いてきぼりにされて振り遅れになってしまう。右腕でクラブヘッドから振り出す。ヒジを伸ばしていくことでヘッドが走り出し、伸びた右腕が右肩を引っ張ってターンさせていく。

ヘッドの意識を集中して右手だけで素振りをする練習をしてみよう。
 
2003年 10月ワンポイント ダウンスイングでのボディーターンは急ぐな
 ダウンスイングからフィニッシュまでの動きで勘違いしやすく、アマチュアが陥りやすい最悪の動きがある。それは、ボディーターンが速いほどクラブも速く振れて飛ぶと考え、実行してしまうことだ。長尺ドライバーをこの感覚で振ったのでは、クラブヘッドが置いてきぼりにされてしまう。振り遅れ状態になってヘッドのエネルギーが正しくボールに伝わらないのだ。クラブヘッドが加速していくのを待っていなければならない。

そのためには、体をゆっくりターンさせることだ。「こんなにゆっくりでいいのか」と疑問になるほどのスピードでいい。日本ツアーきっての飛ばし屋である尾崎健夫は「インパクトが一番遅くなるくらいの感覚でいると、クラブヘッドが最高に加速していってくれる」と言っている。

いかに穏やかにターンさせられるか。これが長尺ドライバーでの飛ばしのカギである。
 
2003年 9月ワンポイント 切り返しは下半身が唯一主役になる動作
 切り返しは、スイング中にゴルファーが、その動きを意識できる最後の部分だ。これ以降は、もうあっという間にフィニシュまでいってしまう。仮にクラブヘッドがスイングプレーンを外れていると感じても、とてもそれを修正することはできない。

逆にいえば、この切り返しがうまく出来れば、ファインショットが約束される。切り返しは、下半身で行う。トップスイングでの捻りが強く出来ている人ほど、切り返しの作業は短くてすむ。

例えばタイガーである。あれだけ上半身と下半身の運動量に大きな差をつけられたら、下半身をバックスイングとは逆方向にわずかに戻しはじめるだけで切り返し動作は完了してしまう。

あとは、右サイドをフルターンさせていけばいい。トップスイングで腰のターンが深い人は、それを戻すのに時間がかかる。つまり下半身が主役でいる時間が長い。

このタイプはノーコックの方がジャストミートしやすいことも覚えておこう。
 
2003年 8月ワンポイント コッキングを使うなら正しく手首を折れ
 コッキングを利用した方がスムーズにバックスイングできるという人もいる。その場合は、どの方向に手首を折るのかを知らないとスライスやフックに悩まされることになる。

「当たれば飛ぶけど、どこに飛んでいくかわからない」と言われている人は、コッキングの方向を間違えている事が最大の原因になっている。正しい手首の折り方を知る方法がある。アドレスの姿勢からクラブを正面に上げてもらおう。シャフトが地面と水平になったところで止める。さあ、ここからシャフトでおでこの真中を叩くつもりで手首を折っていく。それが、正しいコッキングの方法だ。

左手をかぶせたストロンググリップであっても右手はスクエアにしておかないとおでこの真中には当たらない。手首を折る方向がわかったら、もう一度アドレスに戻ってテイクバックしてみよう。そして、シャフトが地面と水平になったところからコッキング開始。上半身が捻り上げられていく。
 
2003年 7月ワンポイント ベタ足か、カカトを上げるか?
 下半身は土台であることからすれば、ベタ足が望ましい。トップスイングまで左カカトは着地させたままで捻転を完成させれば、スイングはシンプルになる。タイガー、エルスはじめ多くのトッププロが左カカトを浮かせることなくベタ足状態を保っている。ただし、こうでなくてはならないというものではない。からだが硬くなった人には、ベタ足でいることは難しいし、それを意識することで右足への体重移動が不充分になるのでは、むしろ本末転倒であろう。

また、捻転の結果でなく、バックスイングで左ヒザが前に出るためカカトが上がってしまう人もいる。この場合はテークアウェーで左肩を下げるのではなく地面と水平にターンさせていくようにすると土踏まず側は着地したままの状態でいられる。最新クラブではゴルファーの体の各部が暴れないように気を付けなければならない。
 
2003年 6月ワンポイント 下半身主体か上半身主体か。主役はどっち?
 ゴルフのスイングでは、下半身が主役という説と、そうではなく上半身が主役という説がある。どちらが正しいのか。かつては、下半身のリードとかダウンスイングでのニーアクションといったことが、スイングの要としてあげられていた。現在は、主従が逆転したと考えた方がいい。

まず、トップスイングまで下半身は土台としての役割を果たすパーツである。上半身で「右向け右」の動作のあと胸の向きに対して剣道の上段の構えになるように腕を上昇させると捻りの強いトップスイングが完成する。下半身も途中から連動するが、意識的に動かすことはない。

あのタイガーウッズとはいかないまでも、上半身と下半身の運動量差が大きければ、ダウンスイング以降もいきなり上半身を巻き戻していっていい。下半身のリードが必要なのは、捻りの足りないトップスイングの人で、下半身を先行させることで捻りを作っていくのだが、最新クラブでは振り遅れの原因になりがちだ。
 
2003年 5月ワンポイント 捻転のカギは右股関節にあり
 テークアウェーでの支点は、右ヒザから下にある。ここが杭であると思ってもらえばいい。この部分が動いてしまうと、それこそあらゆるミスの原因になるスウェーがおきる。では、バックスイングでの支点は?

ここからは、もう一箇所加わる。それが右股関節。腕、グリップを上昇させていくことによって、上半身がさらにグイッとターンするのだが、このとき、右腰が右に逃げたり、右ヒザが伸びてしまうと飛ばしのエネルギーである捻りは作れない。右股関節部分のズボンに深いシワが出来るように捻る。

実際にクラブを左ヒザの裏からみ議股関節上に斜めに交差させて、バックスイングでシャフトを右股関節に挟み込むようにすると、からだが強く捻り上げられていく感覚をつかめる。アドレスでお尻を突き上げるようにして股関節から上半身を折る(お辞儀の要領)ようにすると、バックスイングで右股関節を決めやすい。
 
2003年 4月ワンポイント ワンピーススイングってナニ?
 プロのバックスイングを見ると、見事にひとつのモーションでトップスイングまで作り上げている。淀みのない一連の動作であるかのように思える。だからワンピーススイングなどと呼びたくなる。アマチュアにとっては、そこに上達を妨げる大きな落とし穴がある。はっきり二つの動作の組み合わせであると認識してしまおう。「テークアウェー」と「バックスイング」。

前者はボディーターンが主体になった動作で、後者は腕が主役になる。アドレスの姿勢をとって、前傾姿勢を保ったまま「右向け右」の要領で上半身をターンさせる。それでは、スウェー?いや、背骨に沿ってクラブをあてて、この動作をやってみるといい。クラブはその位置でクルリと回っているだけであることがわかる。

これで、胸はアドレスよりも45度ほど右にターンする。ここからは、腕を真上に上昇させる。すると、その腕に引っ張られて左肩がさらにグイッとターンしアゴのにおさまる。
 
2003年 3月ワンポイント コンパクトなトップを作っているつもり?
 長尺、軽量、大型ヘッドのドライバーを手にしたら、コンパクトなトップスイングでも充分に飛ばせる。それを知ってか知らずか、飛ぶクラブを持ったらもっと飛ばそうとして、とんでもないオーバースイングになっている人がいる。しかも、かなり多い。そして、これを治すのが、また難しい。

最良の方法は、友人と連れたって練習場に行き、第三者の目でチェックしてもらうことだ。本人の認識と現実とのギャップを思い知らされることになるだろう。意識と現実のずれ。それは、スイングを一層難解なものにさせている。

ちなみに、テークバックでシャフトが地面と水平になったと思ったところで止めてみるといい。これで、実際はスリークォーターあたりまでいってしまっているだろう。だったら、次に、そこがトップスイングだと思ってスイングしたら、どういうことになるか。 きっと、見事なオーバースイングになっている。友人のチェックつきで適正トップを探そう。
 
2003年 2月ワンポイント アーリーコックかノーコックか?
 世界を代表する二人のトッププロ、タイガーウッズとアーニーエルス。両者のスイングで最も異なるのはバックスイングの方法だ。タイガーは、ほとんどコッキングを使わずに左肩を出来る限り大きくターンさせる。

一方のエルスは、早めにリストをコックして左腕が地面と水平になったポジションでは、すでにシャフトは垂直になっている。さあ、アマチュアにとっては、どちらが真似しやすいのか。また、どちらがスイングしやすいのか。現在のクラブ機能との関係で言えば、明らかにノーコックの方がスイングしやすい。

問題は、それで飛ぶのかという点にある。ご心配なく。充分に飛ぶ。あるいは、コッキングを使わない方が飛ぶとさえ言える。左肩を大きくターンさせてクラブヘッドを体から出来るだけ遠ざける。 ヘッドが、遠くからボールにぶつかっていくイメージこそ長尺ドライバーの機能を生かす方法だ。クラブの機能が必要なコックを作ってくれる。
 
2003年 1月ワンポイント オープンスタンスかクローズドか?
 かつては、フェードボール系かドローボール系かによってスタンスの向きを変えていたが、現在はちょっと違う面がある。それよりも、最新ドライバーでは、どちらがボールのつかまりがいいかを問題としてとらえた方がよさそうだ。

つかまったボールとは、どういうことか。打ち出し方向に対してフェースが直角に当たり、左腕とシャフトが一直線になったインパクトから放たれるショットの事を言う。長尺、軽量シャフトで大型ヘッドのドライバーで最も多いミスは、プッシュアウトであろう。手元ばかり早く振ろうとしてヘッドがおいてきぼりにされる。ヘッドを振るためには、強固な左サイドあった方がいい。そこでクローズドスタンス。左サイドのカベを作りやすく、ヘッドの振り遅れ現象を緩和させる働きがある。

オープンスタンスは下半身、左サイドのリードという利はあるが、最新クラブにとってはますます振り遅れを招きやすい。
 
12月ワンポイント アドレスでのグリップ位置は左太腿内側?
 これも、今では古いセオリーになってしまった。「アドレスではグリップを左太腿内側にセットし(正面から見て)シャフトと左腕が一直線になるように構える」というものだ。軽量、長尺、ビッグサイズヘッドのドライバーや、軽量シャフト装着のオーバーサイズ、キャビティーのアイアンでは、「グリップエンドが体の中心を指すように構える」のが基本になる。

あるいは、こう覚えておくといい。「ドライバーではグリップ位置がボールよりも後ろでアイアンはボールの上(いずれも正面から見て)」。これで、グリップエンドは、およそ体の中心であるおヘソから胸の間を指すようになる。鏡に写しても確認できるから、チェックしてみよう。

左腕とシャフトが一直線になるように構えたのでは、インパクトでさらにグリップが左(飛球線方向)にずれ、グリップエンドが突き出されるような格好になって、クラブヘッドを振り遅れてしまう。ジャストミートできない。
 
11月ワンポイント 左グリップはストロングかスクエアか?
 「スクエアが基本」とされたのは、パーシモンヘッドにスチールシャフト時代の理論だ。現在は、左手をかぶせたストロンググリップこそがクラブ機能、特性を引き出す為の体とクラブの接点の作り方であろう。世界のプロツアーでも、この方法が主流になって、スクエアグリップのままでスイングしているプロは少数派になっている。

「スクエアグリップ」と「ストロンググリップ」の違いはあるが、「ストロング」と「フック」グリップはどう違うのか。そうした疑問をずっと引きずったままでいるアマチュアが多いようだ。これは微妙に異なる。

フックグリップはスクエアから左手を時計回りに捻った状態で左親指はシャフトの横に来る。人差し指と親指でシャフトを挟むような格好になる。それに対してストロンググリップは、左手をかぶせるところまでは一緒だが、左親指の拇部分がシャフトの真上にくるようにする。これでスイング中は、左手首の角度が保たれる。
 
10月ワンポイント 前傾姿勢は深い方がいい?浅い方がいい?
 「アドレスは自然体であるのが望ましい」とされているが、この自然体というのが、また難しい。人間にとって自然体といえば、直立姿勢が最も自然だからである。では、直立に近いアドレス姿勢が、ここで言う自然体なのであろうか?

 実は、前傾姿勢の適正角度を決めるのは、「左腕とシャフトの角度&体格」なのだ。クラブヘッドを素早く走らせ、飛距離アップを求めるなら、後方あるいは飛球線方向から見て左腕とシャフトにはある程度の角度が着いていた方がいい。目安は120度から150度だ。これは、どのクラブでも変わらない。ここの角度を決めてから前傾姿勢をとると、長いクラブほど姿勢は高く、短くなるほど深くなる。

ドライバーは当たるけどアイアンが当たらないとか、その逆の悩みを抱えている人は、左腕とシャフトの角度を一定にするとクラブによって前傾姿勢が変わることを知ろう。
 
9月ワンポイント ティーは高い方がいい?低い方がいい?
 ジャンボ尾崎が超ハイティーで飛んで曲がらないショットを引っ提げて復活してから、アマチュアでも、これを真似る人が増えた。ジャンボは、この方法で何を狙ったのか。そこまで知っての真似なら問題はない。ジャンボがティーショットで望んだのは、風の影響を受けない弾道だった。ロフトの少ないドライバーでフェースのセンターよりもやや上の部分でヒットすると理想的な放物線を描く事を試行錯誤の中から掴んだ。

ロフトの大きなクラブでは、高く上がり過ぎて飛距離をロスする。といって、ロフトの少ないドライバーで低いティーでは弾道も低くビッグキャリーは得られない。そこで、ティーを高くし、打ち出し角度をつけてやることにしたのだ。決してアッパーブローにボールを捕らえようとしたのではない。そこを勘違いすると、超ハイティーではダフッたり、ダルマ落としのようになりやすい。ボール半分から3分の2がヘッド上部に出る高さを目安にしよう。
 
8月ワンポイント 長尺ドライバーでもボールは左カカト?
 これは、正しい。しかし、単純ではない。左カカトの延長線上にボールが来るようにセットするのだが、では、ボールのどの部分が、そうなっていればいいのか。OBを示す白杭を結ぶ線にボールがどういう状態ならセーフで、どうなっていればOBなのか。ちょっとこれに似ている。正解を明かそう。

左カカト内側の延長線上にボールの右端がくるようにアドレスするのだ。左つま先は15度から30度ぐらい開いている。そのため、ボールのセンターは土踏まずの延長線上あたりになる。もっと正確にボールの位置を掴んでしまおう。左カカト内側にクラブを合わせて置いて頂きたい。

この延長線上にボールを置くのではなく、セットしたクラブの左側のボールがくるようにアドレスするのが長尺ドライバーでの正しい位置なのだ。インパクトゾーンをできるだけ長く取ってボールを払い打つのに適している。
 
7月ワンポイント アドレスでは左足体重か、右足か?
 クラブが長くなるほど、テークバックでのウェートシフトが大きくなる。そこで、ドライバーではあらかじめ右足に体重を多めにかけておいた方がスムーズなモーションになる。どの程度の割合なのか。

「左3:右7」とか「4:6」とかいわれるが、実際に構えたところで、こうした割合を実感するのは難しい。そこで、こんな事を試してもらいたい。両足を肩幅程度に広げて立つ。そしてアドレスの姿勢になってその場で小さく足踏みしよう。左かかとを上げる。着地させるのに合わせて右かかとを上げる。右かかとを着地させるのに合わせて左かかとを上げる。これで、右足に体重がかかっている。

ここから、左かかとを静かに着地させる。ほとんど右足に体重が乗ったまま両足が着地した状態になったはずだ。これがドライバーでのアドレスでの体重配分。ボールを右斜め後方から見る格好になる。最下点を過ぎたところでボールをヒットする為の備えでもある。
 
6月のワンポイント アドレスではヒザを絞るのか、開くのか?
 両ヒザを軽く内側に絞った格好でアドレスをする人と、逆にいわゆるガニ股状態にしている人がいる。さて、どちらが正しいのか?ダイナミックな動きで飛ばしたかったら、ガニ股状態でアドレスする方がいい。最大の理由は、体重移動が大胆に行われやすく、上半身のターンも大きくなるからだ。

 バックスイングからトップスイングまでの動きで、不動の部分が一箇所だけある。それは右ヒザから下。後の全ての箇所は飛ばしのエネルギーを蓄える為の動力として使われる。両ヒザを絞った格好では、動力不足になるため、十分なエネルギーが蓄えられないのだ。こう考えるといいだろう。右ヒザから下は地面に突き刺さった杭だ。この杭は、地面に垂直に立っている。ヒザを内側に絞めれば、杭は斜めになる。

 ガニ股状態二すると言うことは、ヒザから下を地面と垂直にするための備えである。この部分が不動であればスウェーさせるくらい大胆に上半身をターンできる。
 
5月のワンポイント 最新クラブを味方にする最新打法
 素材の変化が機能を変え、スイングを進化させた。 かつてのセオリーのままでは、進化したクラブは使いこなせない。 「ストロング・グリップ」「捻転」「アーリーリリース」「二軸」「ハーフウェーダウン」。。。スイングのキーワードにも、聞き馴れない言葉が頻繁に登場するようになった。

 最新クラブは、間違いなく飛ばせるギアになっている。 ボールの進化との相乗効果で、世界のプロツアーでも、2オン不可能とされていたホールでも楽々届いてしまうようになったし、第2打で使うクラブの番手もかつてのロングアイアンからショートアイアンへと変わってきた。

そのためにコースもまた対応せざるを得なくなり、止まりにくいグリーン設定で選手達を迎えるようになった。ここ10年のゴルフ界は、まさに革命期にあった。 最新理論に基づく最新技術を身につけ、最新クラブで飛躍的な成長を遂げた。